TOP > 静フィルの歩み 成人期 1998-2007

静フィルの歩み

成人期

静フィル創立20周年目の記念定期演奏会は、 静フィル育ての親ともいうべき石丸寛先生に指揮して頂くことができた。 加えて20周年記念特別演奏会を黒岩英臣先生の指揮で開催することができ、 20年という大きな節目を最高のかたちで飾ることができた。

20年間のオーケストラ活動により、静フィルは各界に知られるところとなり、 地域社会との接点は広がりをみせるようになった。 同じ地域で活動する他の音楽団体とのジョイントや、 公的機関また団体の記念式への出演要請はそれまでもあったが、 これが一層多くなってきたのである。 これは静フィルが社会貢献の機会を与えられた場であると共に、 静フィルの目的でもある、 地域の音楽文化の普及向上を目指すことに繁がる喜ぶべき現象であった。

まずは静岡楽友協会コンサートへの出演である。 静岡で活動する4つの音楽団体(静岡県オペラ協会、県演奏家協会、静岡市合唱連盟、静フィル)が一致して、コンサートの企画から公演を行うようになり静岡楽友協会が発足した。 各団体が個々に演奏活動をするかたわら、 協同して更に幅広い音楽表現の場を創り出そうというものであった。

1997年1月、 静岡楽友協会発足記念ニューイヤーコンサートを開催したのを皮切りに、 翌98年1月に第2回ニューイヤーコンサートを開催し、更に11月には総力を挙げて、市民オペラ「カルメン」(黒岩英臣指揮) を開催するに至った。 キャストを替え、 2日連続で開催したこの公演の成功は、 大きな話題を呼んだ。 この後も1999年11月にオペラガラコンサー ト、 2002年の第3回ニューイヤーコンサートと続いた。

もうひとつはネッツトョタ静岡店を会場とするアンサンブルコンサートで、 これは企業と協同のコミュニティーコンサートであるが、 クラシック音楽を家族連れで気軽に楽しんで頂く機会として、 毎年秋頃に開催して15年以上になる。

また、 各種の記念事業等への出演参加には様々なものがあった。 例を挙げると、 地元静岡大学混声合唱団創立30周年記念演奏会 (1996年3月)、静大混声合唱団OB, OG合同演奏会 (1999年8月)、 1999年10月には静岡中央郵便局AOi合築5周年記念演奏会に出演。

この後、 県内のクラシックバレエ団が合同で開催する 「バレエフェスティバル」 へ出演し(2000年8月と2004年12月)、 静岡ライオンズクラブ30周年記念大会 (2001年3月)、 静岡県と中国浙江省の友好提携20周年記念式典 (2002年4月)、 平成の大合併の先陣をきった新静岡市誕生記念ヒューマンセッション2003への出演(2003年3月) など、地域の公の団体や行政の行事への出演もあった。 更に新静岡市誕生記念として清水フィルハーモニー管弦楽団との合同公演"親子で楽しむオーケストラの響演" の企画と開催 (2003年11月)、 静岡青年会議所50周年式典への出演 (2004年7月)、 少子化により学校の統廃合が進む中、 閉校が決まった母校を思う地域のOBが企画した "静岡市立三番町小学校閉校記念演奏会" (2006年3月)への出演など、感動を共有することができた。一方、一市二町の合併で新たにスタートした"新掛川市"の誕生記念演奏会(2006年9月)では、地元の進境著しい掛川市民オーケストラとの合同演奏も行ない、市を挙げての演奏会は大いに盛り上がり、多くの市民の皆さんに喜んで頂くことができた。

そして、 40周年を迎えた静岡県オペラ協会の 「創立40周年記念演奏会」喜歌劇「こうもり」"公演(2007年1月)に出演し、成功に華を添えることができた。
このように、 近年の静フィルは定演などの自主公演を主体にしながら、増えつつある各分野からの要請に対しても可能な限り応えるようにしてきたが、 それは静フィルが地域に育てて貰つていると言う考えからくる。
地方でアマチュアオーケストラが活動を永続していく為には、 地域と密着し、 市民の支持や地域の支援・協力を得ることが必要かつ重要な要素であると思われる。名曲に感動し、 自らが音楽を奏でることに喜びを感じ、 それを多くの人にも伝え、 共有して頂く為の演奏会活動は、 静フィルの目的であり使命でもある。 それが地域の音楽文化の普及向上にもつながることと思われるからである。

今後も質の高い音楽を目指して精進すると共に、 静フィルを必要とされる場には、 積極的に挑戦していかなくてはならないと考えている。