総勢258人による「復活」の叫び
東日本大震災からすでに3ヶ月が経とうとしていますが、まだまだ復興の道のりも遠く被災地の人々を思う気持ちが日本中を駆け巡っています。期せずして今年の定期演奏会でマーラーの「復活」を取り上げたことが、人々への共感を倍増させたものとも感じます。
入場者数1731人(指定席612、自由席1119)は超満員とは行かないまでも座席の9割ほどを埋め尽くした理想的な数のお客様で、客席と一体となったオーケストラと合唱の響きが感動の演奏を支えてくれたものと確信します。また合唱団の一人はステージ上で前から後ろから聴こえるオーケストラの演奏を特等席で経験することができたと言ってくれました。
会場で募った義援金は総額10万4913円で、これは一旦JAO(アマチュアオーケストラ連盟)にプールした後8月末を待って日本赤十字社を通し被災地へ贈られます。また演奏会の収益の一部は被災地の音楽の仲間に贈らせていただきます。
すばらしい合唱団と共演できマエストロのタクトに合わせ感動の涙を経験した今回の「復活」、多数の弦楽器奏者、打楽器奏者、バンダ(ステージ裏の奏者)、ハープそしてオルガンに協力してくださった皆様と二人の指揮者を含めて120人のオケと、ソリストと合唱団138人によるマーラーの交響曲は、静フィル35周年の記念として歴史に残る大イベントになったと思 います。
平成23年6月9日
第34回定期演奏会実行委員長